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本当に素敵な出会いは僕が公園でボロボロの捨て犬を保護した時に始まった。その子犬は、、、

 

僕は小さい頃からワンコを飼っていたから、東京に就職が決まって独り暮らしが始まった時、家に帰るのがとても寂しかった。

 

でも、仕事に慣れるのに精一杯だったし、ウチのアパートはペット禁止だからワンコを飼う事は出来なかった。

 

ところが、東京に来て2年経ったある日の事、近所の公園で捨て犬があって、大家さんが飼い手を探していた。

 

すると我が家を突然訪ねて来て
「あなた、ワンコ好きだったよね?ウチのアパートもう古いからワンコ飼ってもイイわよ!」

 

予想外の提案に大喜びで「本当ですか?ありがとうございます〜!」と即答した。

 

白地に茶色の模様があるその子犬を僕はアトムと名付けた。

 

仕事の日は、独りぼっちにさせて悪いが、毎日の朝の散歩は欠かさず行くことを決めた。

 

週末、母から電話があったので、アトムを飼い始めたことを報告した。

 

「あら!良かったわねー。家にワンコでも誰かいてくれるって良いことよね〜。

 

ウチのトム(実家のワンコ)はさー。私が帰ってくると、一応玄関に来てくれるけど、「メシちょうだい!」って感じ〜。なのにね〜。

 

お父さんが帰って来ると、走ってお出迎えして、「お帰り〜」ってスリスリして、お腹見せてさ〜。全然違うんだよね〜」

 

そうか、実家のトムは、僕がいた時は僕だったけど、今は父に乗り換えたんだなぁ〜。と少し寂しくなった。

 

でも今は僕が仕事から帰ると、アトムが玄関で必ずお出迎えしてくれる。

 

階段を上る音でわかるのか?部屋に近づくと僕の部屋の方が騒がしい気がする。
きっと急いで駆けつけてくれているのだろう。

 

時々残業で遅くなっても寝ぼけたまま、声もかすれ気味で お出迎えしてくれる。

 

「ごめんな〜。寝てたんか〜ありがとうな〜」

 

僕のために健気に起きてくるアトムに、愛情を感じずにはいられない。

 

実は、アトムがウチに来た時は、仕事に慣れて調子にのっていたからか、ミスが重なって落ち込んでいたのだ。

 

だからあの時アトムがいて、本当に良かった。

 

アトムは捨て犬だったけど、僕にとっては、神様からの贈りものだった。

 

そんなアトムはミスして上司に怒られた時も、僕の失言で周りの空気が固まってしまった時も、友達に彼女ができて孤独を感じた夜もいつも励ましてくれた。

 

そんな辛い日はいつも、なぜかピッタリと寄り添ってくれて、まるで「ボクがついてるヨ!」って言ってくれているようだった。

 

ありがとうな〜アトム!僕の話し相手、笑わせてくれる友、朝のジョギング仲間、僕の独り暮らしの相棒だ!

 

でもある日、いつものように玄関の鍵を開けても、アトムの気配がなかった。

 

いつものお出迎えがないなんて?

 

すると、居間にグッタリとしているアトムが見えた!

 

「アトムー!」涙

 

病院で見てもらうと、熱中症ということだった。

 

水も用意して台所の窓を開け換気扇も回していたが、今年の猛暑は過酷だ。

 

アトムの為にクーラーをつけよう!と決めたがとりあえず、大家さんに相談してみた。

 

すると、1階に住んでいる70代のおばあちゃんの梅子さんが日中アトムを預かってくれるという!

 

意外な展開にビックリしたが、昨日の事を考えると見てくれる人がいるのをありがたく思った。

 

しかも梅子さんはいつも、僕がアトムと散歩から帰って来ると外の掃き掃除をしてくれている顔なじみだったので、アトムもすんなり慣れてくれた。

 

それからは仕事から帰ると自分の部屋ではなく、まず梅子さんの家に行くようになった。

 

それでもアトムはいつもと同じように、お出迎えしてくれる。

 

尻尾を振り、お腹見せて…嬉しいなぁ〜。しみじみ思う。

 

さらに梅子さんは、たくさん作ったからと、必ず一品料理をくださる。

 

そのうち、鍋にしたから、刺身があるからと部屋に上がってご馳走してくださる時もあり、人生相談などもするようになって、すっかり孫とおばあちゃんの関係になってしまった。

 

東京の喧騒から帰ると待っている僕のアトム。

 

そしてアトムがもたらしてくれた素晴らしい出会いが僕を癒してくれる。

 

なぜなら今、僕の隣にいるかわいい彼女は、梅子さんのお孫さんなのだから!

 

アトム、様様ですよ!

 

本当にありがとう!

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