私の癒し。それは愛犬のチョコ。
私たちが結婚して15年目の記念日に我が家にやってきたポメラニアン
茶色のモフモフの毛がとても可愛い女の子だ。
そんなチョコとは対象的に結婚当初はモフモフだった旦那の髪の毛はサバンナの雑草の様に少なくなってしまった。
ま〜45歳にもなればしょうがないか。
そんな私たちは子供がいないので、夫婦で共働きをしている。
大変だけど、仕事が終わり家に帰るといつも玄関で『お帰り!』と待ってくれているチョコがいるから頑張れる。
帰宅して「ただいま〜」といつも玄関でチョコをギューーとするのが私のルーティーン。
チョコも慣れたもので抱っこすると『ハイハイ、今日もよくがんばったね〜』と私の顔をペロペロしてくれる。
旦那ではもう味わえないチョコのモフモフを顔全体で感じるのも癒しなのだが、何よりも私はチョコの匂いが好き 笑
あのなんとも言えないワンちゃん臭とシャンプーの香りとが混ざるのがたまらないのだ。
特にシャンプーした次の日が1番いい。
「ああ〜チョコの香り〜」とひとしきり勝手に癒された後、ふと違和感に気づく…
「あれっ?心なしかチョコからおじさんの匂いがほのかにする。ワンちゃんにも加齢臭ってあるのかなぁ?」
なんて思いながら、自分の顔の前にチョコの顔を持ってきて尋ねる。
チョコも『どうしたのママ?』と首を傾げる。
「ま、いっか」チョコにパワーをもらったので、いつもどおり夫が帰ってくる前に夕食の準備を始めた。
ご飯も作り終わりテレビを見ながら一息する私とチョコ。
するとチョコが何かを感じ取ったのかドドドドッと玄関に走っていく。
ガチャガチャ、玄関の鍵が開く音がした。夫が帰ってきたらしい。
さすが、ワンコは鼻だけじゃなく耳もとってもいい。そして良妻の様に夫の帰宅も玄関までお迎えするチョコ。
「偉いな〜」と感心しながら、「たまには私もチョコに見習ってお迎えに行くか」と珍しく玄関に行ってみた。
すると「ただいま〜」と裏声を出しながらチョコをギューする夫。
そして私の時と同じように『よくやった、よくやった』と夫の顔をペロペロしてあげるチョコ。
私たち夫婦は揃ってチョコに癒してもらっているんだなぁとしみじみ。
でもそこからが目を疑った!
45歳の夫が「チョコ〜」と言いながらチョコに顔をうずめる!
そして顔を左右にゴシゴシ!
気持ちいいのは分かるけどバスタオルじゃないぞ!
まさか!
ひとしきりモフモフして満足気な夫が「今日のご飯何〜?」と上機嫌で部屋に入っていく。
するとすれ違った時にどこかで嗅いだことのある臭いが!
『やっぱり犯人はあんたか〜』と夫の後ろを歩いているチョコを持ち上げてクンクンしてみる…
『さっきより加齢臭が増している⁉︎』
なんとチョコの加齢臭は夫から移ったものだったのだ。
そう言えば帰宅時だけじゃなくて、仕事に行く時もギューってしているような…
「さっき、思いっきり嗅いじゃったじゃない!」
その後、皆さんの予想通り、夫に帰宅直後のモフモフ禁止令を出して、チョコはきれいにシャンプーしてあげました。
こうしてチョコはようやく本来の癒しの香りを取り戻したのでした。
なんの罪もないチョコは相変わらず『なんのこと?』と不思議そうな顔で私たちに尻尾を振ってくれている。
動画版「ほのぼの話」
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