愛犬の散歩をしていると思いがけない出会いがよくあったりする。
『あれ、あんな子初めて見るな?』散歩しながらよくご近所周りを観察しているからか、いつもの散歩ルートで会う大体の顔は覚えている…
ここだけ聞くと不審者みたいに聞こえるかも知れませんが大丈夫です。
私が話しているのは毎日チェックしているワンコ達との出会いの事だからです。
でもそれよりもチェックが厳しいのは愛犬のター坊。
ター坊は散歩の途中で他の犬に会うと積極的にアタックして「ボクと遊ぼうよ〜」とすり寄って行く。
ラブラドールの男の子で元々おっとりしていることもあるが、近所のほとんどのワンちゃんたちと仲の良い関係を築けているター坊。
コミュニケーション能力が無くて彼氏いない歴25年の私とは大違いだ。
私もター坊の様な能力があれば、人生もまったく違っていたと思う。
あっ、つい私の話をしてしまいました。ター坊の話に戻りましょう。
ター坊はご近所ワンコ達、みんなと友達だが、特に仲がいいのはチワワのチェリーちゃん。
私はチーちゃんと呼んでいる。
チーちゃんとは、毎日ではないが、夕方の散歩ルートの公園でよく会う事が出来る。
だから公園に着くとター坊はすぐに辺りをキョロキョロ『チーちゃんいないかな〜』と探し始める。
それに釣られて私も辺りをキョロキョロとチーちゃんを探す。
『はたから見たらすごく不審者に見えるんやないか?』いつもそんな心配をしながら探している。
すると「ワン!」遠くの方からよく聞き慣れた元気な鳴き声が。『あっ、チーちゃんだ!』ター坊はすぐに気づきものすごい勢いで私を引っ張る。
私はター坊の突然の方向転換についていけずリードを離してしまった。
「待ってター坊!」私の制止も虚しく、ター坊は一瞬にして公園の反対方向の入り口まで辿り着きチーちゃんのもとへ。
「会いたかったんだよ〜」とシッポフリフリ全開で、匂いを嗅ぎ合っている。
恒例のワンコ挨拶だ。
「ハァハァッ」必死に走って追いつくが、私はもう何も話せないぐらい息が切れていた。
どうやらチーちゃんの方も同じように走り出したようで、向こうからチーちゃんの飼い主さんも息を切らしてやって来た。
「ハァハァ」「ハァハァ」いつもその飼い主さんと会っても話し下手な私は基本会話する事はない。
しかも今日は息が切れているので特に会話が起きない。
するとチーちゃんの飼い主さんが息を整えながら「私たち、同じようにリードを離してしまいましたね。」と話しかけてくれた。
思わず「そうですね!」と辿々しく応える私。
隣ではター坊とチーちゃんが「ワン!」「ワンワン!」と楽しく戯れあっている。
『言葉もないのにすごいなぁ』と感心しながら、自分もター坊のコミュニケーション能力を見習わないとなとハッとさせられた私は思い切って話かけてみた!
「あの〜お名前はなんとおっしゃるのですか?」
突然の変な質問に戸惑いながら答えてくれた同年代の飼い主さんは実は男性だったのです!
その横ではター坊がチラッと私を見ながら「本当に世話がかかるなぁ」とチョット笑われた気がした。
そして今では、ター坊とチーちゃんは一緒に散歩をしています。
彼氏いない歴がストップした私と一緒に!
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